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〈11〉硯美艸堂雑記(けんびそうどうざっき) 10

 中國では昔から宋元の絵画は神品と云われてきました。従って、仮に明清時代の一千巻の作品を集めても、宋元の一作に及ばぬそうですが、硯についても全く様相が似ています。
 宋元硯と明清時代の硯は、製作年代の違いと云うより、比較することの出来ない次元の違いがあるように思われます。
 圖版「端溪・太史硯」は、宋代に造られた太史硯です。宋代硯の特徴は、素材と形が一段と勝れていることと、神気を宿していることです。
 この太史硯の素材は、今迄に例を見ない端溪石で、やさしい光澤を帯び、色調の妙を極めています。勿論硯坑の名は特定出来ませんが、おそらく斧柯山の低い位置で採取されたものと思われます。
 硯池が狭く硯身の高いこの太史硯は、総ての贅肉を削ぎ落し均整美の極致を現しています。ミクロの計算器を身体に内蔵したかのような宋代の名工が、心血を注いで製作したものと思われます。豊かな高尚と風韻のある世界が示されています。
 側面の銘 張祖翼 磊 清道光二十九年生 安徽桐城の人

 
背側面
背側面
側面
端溪・太史硯 側 面
 
 
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