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〈7〉硯美艸堂雑記(けんびそうどうざっき) 6

 端溪水巌の原石は、昭和五十年代当時水巌坑(老坑)を管理する端溪工場の人達の協力によって、坑内各所から大量に集められました。
 水巌原石についての研究は現在に至っても続けていますが、石質と色彩石文等については可成の部分が明らかとなってきました。
 圖版、端溪水巌・暁色天青硯(原石硯)は、洞口から百四十メートルの硯脈から取り出された原石の表面を、のみと砥石を使って平らにしただけの原石硯です。
 全体は淡い赤紫色の脂暈。白い線は水巌の特徴でもある冰文。左上の青く透き通った部分が空の青さを示す天青色。天青色中の白雲の如き石文は魚脳凍です。
 雲と雲の間に青空が現われ、雲の青空に接する透明な銀色が空の青さを一層青く引き立てているように思われます。この天青色と魚脳凍の現われた箇所は水巌硯の第一等の見所と云えます。
 更に写真ではお分かり難いかも知れませんが、魚脳凍中に針の先で突いた程の小点、微塵青花にご注目頂きたいと思います。
 魚脳凍は水巌以外の端溪石にも現われますが、水巌の魚脳凍中の青花には生気があり、浮動していて、停止していない小点が他の端溪石との違いを示しています。
 極めて微妙ですが、微塵青花を詳しく観察すると、水巌と他の端溪石との違いが顕著に見えてきて、大西洞とか水帰洞の判別ではなく、水巌か否かを見窮める決め手となることが分かってきました。
 上部の茶色は外側の石皮で黄、皮付きと呼ばれて珍重されてきました。

 
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